アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?

登山と写真撮影が大好きな「自称爽やかなオジサン」の日記です。

ビバーク体験記。(後編) 遭難状態の私はこれで下山が出来なくなりました。

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昨日は凄い雪でしたね~~


まさか、あんなに積もるとは思わず、バイク通勤なもので、家に帰るのがとても大変でした。


「酉年は大雪になる日が多い」と、お正月のTVでやってましたけど、なんだか当たりそうですよね~~

 

毎日寒いですが、体調等には皆様も気をつけて下さい!


そんな感じで、前回の続きに移らせて頂きます!

 

◎前編は下記になります!

aohige0718.hatenablog.com

 


あと少しでお目当ての両門ノ滝かな~と考えながら歩いていると、なんでもないトラバースで踏み外し、そのまま滑落し頭から滝壺(深み)にドボン♪と落ちてしまいました。

 

アレがオリンピックの大会なら、10点満点で金メダルをいただけるほどの完成度だったと思います!!

 

ソレぐらいにアッと言う間に落ちてしまい、気付くと水の中で、目の前は白い泡の世界でした。


落ちる時って、「走馬灯のように・・・」と言いますが、私の場合は何も駆け巡りませんでしたね~

 

ただただ冷たく、そして痛かった感じです。

 

 

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滑落してドボン♪した場所は、多分、赤丸辺りではなかろうか思うんですが、記憶が定かでなく、も~少し両門ノ滝の近くだったかも知れません。

いや、魚留滝付近かも・・・

 

ドボン♪した地点の水深が地味に浅かったので、沢の底に頭と肩を打ってしまったんですが、ヘルメットをしていたので致命傷にならなかった感じです。

 

沢登の講習会用に買ったヘルメットが、こんな所で活躍するとは夢にも思いませんでした。

 

ヘルメットしてなかったら、残念な結果になっていたかも知れませんね。

 

そして、近くに陸地があったのもラッキーでした。

 

ただ、最悪な事に、滑落した衝撃で「メガネ」が外れてしまい、何処かへいってしまいました。

 

私は裸眼だと視力が0.1以下のド近眼なもので、メガネが無いと足元もよく見えない状態になります。

 

メガネが無い事には始まらないので、一生懸命探したんですが見つからず・・・

 

結局、2時間近く沢に入り、深みに潜ったりして探しても見つからず、ここで一気に進退窮まってしまいました・・・。

 

時計を見ると、すでに14時過ぎ・・・

 

全身ずぶ濡れで、何度も沢に入っているので非常に寒い。

 

17時過ぎには日没だし、メガネがない状態で、さらに悪路が予想される甲武信小屋を目指すことは出来そうにない。

 

どうする???

 

となり、も~メガネは諦め、来た道を戻る事に致しました。

 

メガネの事ばかり気をとられ、他の装備の確認ををスッカリ忘れていたので、ザックの中身を見てみると・・・

 

最悪な事に、全て水に浸かってしまい何もかもがビショビショ・・・・

 

防水が甘く、着替えも全て濡れ、財布もビショビショ、カメラ・携帯(PHS)も壊れ、大事なヘッドライトも何故か点灯せず・・・

 

ヘッドライトが壊れた事が非常に痛く、「接触不良かな?」と思い、電池を抜いては再度入れ・・・を繰り返したんですが、やっぱり点かず・・・。

 

この事実を知った時、自分が最悪な状況に置かれている事を悟りました。

 

この時、既に15時を過ぎていたかと思われます。

 

ここに居ても始まらないので、来た道を戻る事にしたんですが、メガネが無いので遅々として進まず・・・

 

捻挫や怪我をすると、さらに状況が悪くなるので慎重に歩いた影響で、全然距離を稼げませんでした。

 

誰か来ないかな~っと思うも虚しく時間だけが過ぎていきました・・・

 

歩いてきた道なので、今いる場所から登山口までどのくらい距離があり、時間が掛かるかを推測してみました。

 

・・・・

 

絶望に変わった瞬間でした\(^o^)/

 

も~日没には間に合わないと分かり、暗い中をヘッドライトも無く、目も良く見えない状態でこの荒れたコースを歩くのは自殺行為だと思い、ビバークする事に致しました。

 

ここまで非常に焦ってましたが、ビバークを決意すると、何故か冷静さを取り戻せました。

 

とりあえず、戻りながら雨風凌げて横になれる安全な場所を探しつつ、着替えがないので濡れた雨合羽をザックに括り付けて少しでも乾くように広げながら歩く事に致しました。

 

すると、少し狭いながらも落石等の心配も無く、良さげな空間があったのでここに決め、寒さ対策で落ち葉を集めて敷き詰める感じにしました。

 

ビバークといえば「ツエルト」が心強いアイテムになりますが、残念ながら持ってなく、ライターもなかったので、火をおこす事が出来ませんでした。

 

ただ、火を使わずに食べれる食糧が無傷だったのが救いでした。

 

菓子パンに缶詰に柿の種・・・

 

私の山登りの昼食(貧乏セット)や、休憩の時に良く出てくる「柿の種」ですが、あの時食べた味が忘れられず、飽きずに毎回登場している感じです。


味も好きなんですが、それよりも「お守り」として持って来ていると言った方が正解かも知れません。


暗くなると何も出来なくなるので、日没前に食事をとり、食べ終わる頃には真っ暗になりました。

 

日が昇ったら行動を再開しようと決め、なんとか乾いた合羽に着替え寝る事にしました。

 

・・・

 

最初は「お!これなら寝れるかも!?」と思ったんですが、そんなに甘いものではなかった感じです。

 

時間が経つにつれて冷え込み、とても寝れたもんではなかったです。

 

地表が私の熱を根こそぎ奪っていく感じでした。

 

特に濡れてしまった靴下が乾ききらず、そこから足が冷え、寒いというよりは痛い感じなってしまい、徐々に感覚がなくなる感じになってしまいました。

 

こりゃ~イカン!となり、さすって温め、ザックカバーで足元を保温をし、袋に入れてあったトイレットペーパーが濡れてなかったので、それを全て使って「首、足先、腹」にまき少しでも冷えないようにしてみました。

 

濡れてなければザックに足をツッコンで保温できますが、残念ながら乾いてなく・・・

 

も~寝る事を諦め、ひたすら小刻みに体を動かし、朝日が出るのを待つのみになりました(-∧-)

 

あれほど長い夜は、オネーちゃんと一緒でも味わえない感じでした(?)

 

幸い、月明かで「真っ暗」ではなく、また、雨が降らなかったのも運が良かったと思ってます。

 

ただ、鹿の鳴き声が突然するのでビックリし、得体の知れない獣の雄叫びがモリモリ聞こえ、なんだか生きた心地がしませんでした。

 

遠くで茂みを掻き分ける音が聞こえると、とても怖く、不安でイッパイな夜になりました・・・。


寒さに耐え抜き、明るくなると同時に行動を再開し、昼位に西沢渓谷の登山道と合流しました。


あの時の嬉しさと安堵感といったら言葉で表す事が出来ません!!

 

ボロボロになりながら駐車場に戻ったんですが、メガネがないので運転が・・・


幸い、「度の入ったサングラス」を車に置いてあったので、非常に助かりました!


サングラスがなかったら、こんな視力では運転できないので、車を置いてバスと電車を乗り継いで帰る羽目になるところでした。

 

も~直ぐに運転する元気もなく、2~3時間ほど仮眠をし、それから帰路に着きました。


たまたま運が良く下山が出来て家に戻れましたが、一歩間違えたら完璧な遭難ですよねf^_^;

 

いや、も~遭難ですよね・・・。

 

その後、風邪をひき、沢水飲んだ影響か、猛烈な嘔吐と下痢に悩まされました。

 

水あたりもそうですが、体が衰弱していたんでしょうね~

 

直ぐに下山できて良かった感じですが、さらにもう1日抜け出すのに時間が掛かってしまったなら、動けなくなっていたと思われます。

 

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今回の件で、自分なりに総括すると、こんな感じになります。

 


● 計画・装備・技術・経験・体力全てが自分には足りなかった

 

この5個のうち、1つでも足りないものがあると、遭難してしまうリスクがあると考えております。
「若気の至り」と言えば簡単ですが、それで済まないのが山登りだと思います。
今回の件で、私は沢登りを辞めました。
山岳会に入るもアレですし、単独でウロウロするのはリスクが高いと判断しました。

 


● 予備のメガネがあると安心です。

 

荷物が増えてしまいますが、無くしたり落としたり壊したりすると、一気に進退窮まります。
特に、視力が悪い方ほどリスクになるかと思います。
これ以降、単独で山登りする時はメガネは止め、「使い捨てコンタクト」にして、予備と鏡を必ず持っていくようにしております。
スポーツ用にこんなのがありますので、悪い事は言わないのでメガネのズレ落ち対策をした方が安全だと思います。

 

 


● 予備のヘッドライトがあると安心です。

 

タラ・レバになってしまいますが、今回、メガネが見つかり、ヘッドライトも壊れず使えたなら、ビバークせずに下山できたかも知れません。
こちらも荷物になってしまいますが、予備があると安心ですし、山に行く前に点灯するかの確認も大事だと思います。
偉そうな事を言ってますが、私は予備のヘッドライトを装備してません。
買おう買おうと思いつつ、中々・・・

 


●ツエルトとやエマージェンシーシートがあるとやっぱり安心です。

 

私が説明する必要がないほど、登山においては必須のアイテムですよね。
装備していなかった私が甘かったですし、怒られても仕方がない行為だと思ってます。
今回、風が殆どなかったので良かったんですが、風速1m/sで耐寒温度が1℃下がると言われてますので、耐寒には風除けが必須です。
ツエルトは、1万円弱程しますので、とりあえずエマージェンシーシートから装備する事をお勧めいたします!
こちらだと、600円前後で購入可能でそれほど重くなく、防災用品売り場で簡単に購入できます。
山の寒さにコリゴリですので、テント泊以外で山に行く時には必ず持っていくようにしております。

 

 


前編に記載しましたが、家の者に「1泊2日で行く」と伝えていた事と、山小屋に予約を入れてなかったのが幸いし、事が大きくならずに済んだ感じです。


これで日帰りだと伝えていたら、間違いなく何か遭ったと思い、警察等に連絡していたと思われます。


山小屋の方も、予約した人間が来なければ遭難を疑い、予約時に伝えてある電話番号に連絡するでしょうから、事が明るみになり大騒ぎになっていたと思います。

 

もし、あの時死んでいたら、登山届けは出していたので、回収は早かったと思います。


登山届を出さなくても大丈夫だろうと思ってしまいますが、道中何が起こるか分かりませんので、やっぱり忘れちゃイカンと思います。


たまたま運が良かっただけで、とても誇れる話ではないんですが、今でもあの時の事を思い返してはゾッと致します。

 

トラウマになってますので、日帰りの時は必ず日没前には下山するようにしております。


勿論、ナイトハイクの計画の時は別ですが、「日没 = 負け」と思って登っている感じです。

 

「自分は大丈夫!」と思っている登山者も多いと思いますが、ぶっつけ本番のビバークほど怖いものはないと思います。

 

1度、低山でビバークの練習をしてみて、どんなものかを経験してみるもアリかな~っと思います。

 

私は2度経験したくはございません!

 

そ~は言っても、何が起こるか登山は分かりませんからね~・・・。

 

あの寒くて怖い夜を、何人たりともを経験して欲しくはないな~っと思っております。

 

長々と偉そうに語ってしまって申し訳ございませんが、くれぐれも己の力量をわきまえて、無理なく安全に登山を楽しみたいもんですよね!

 

趣味をやってで死んでしまう事ほど勿体ないものは無いですしね。

 

微妙な体験談ではございますが、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

 

aohige0718.hatenablog.com

※これ以外にも、色々とありましたので、ご参考にしてみてください!