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アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?

登山と写真撮影が大好きな「自称爽やかなオジサン」の日記です。

目の前で滑落!その時あなたはどうしますか!?(後編)

遭難‣滑落‣熊体験記他

前回の続きでございます!

 

<前編は下記でございます!>

aohige0718.hatenablog.com

 

 

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街から近い丹沢山塊なら直ぐにヘリが来るだろうと思っていたら、1時間経っても来ず、16時頃になってよ~やくヘリの音が近づいてきました。

 

待っていたかのように私の携帯がモリモリと鳴り響き、

 

 

「怪我の具合はどうですか?分かりますかね?」

 


「登山道から何メーター位落ちたか分かりますかね?ザイルの長さの関係で知りたいんで。」

 


「アオヒゲさん、今日忙しいですか?申し訳ないが、最後まで残って貰えんか?色々と事故の詳細を聞きたいんで。」

 


「尾根のどこら辺に居ますかね?居場所が分かるように合図して貰えないか?」との事で、

 

 

「登山道からは見えないので、50m以上は落ちてると思います。鏡と、ヘッドライト、カメラ(一番レフ・コンデジ)のフラッシュで合図しますんで!」

 

と伝え、ヘリが近づいてきたので、上記の手段をやってみたものの、全くヘリには伝わらず、時間だけがどんどん過ぎ去っていきました。

 

滑落が有った三ノ塔尾根は、杉林が広がり空が開けている個所が少なく、いくら木々の間から合図してもヘリには伝わらなかったんです。

 

あんなに近い所にいるし、こっちからヘリが見えているのに何で私達を発見してくれないんだ?と疑問がモリモリと沸いてしまいました・・・

あまりにも気付いてくれないんで、

 

「なんか燃やして煙(狼煙)で知らせるか?」

 

て、なったんですが、一緒に救助の手伝いをしてた登山者の方が

 

「そりゃ~危ないからやめよう。風もあるし空気も乾燥しているしね。」

 

となり、こちらから電話が有った番号に連絡し、

 

「直接ヘリに動きを指示したいんですが」と伝え、


「そっちじゃない!右右、行き過ぎです!!もうちょっと左」など伝え、よ~やく私達を見つけてもらえました。


あの時、ヘリに見つけて貰えた嬉しさといったら言葉では表せないですね~


ヘリの方も満面の笑みでした !

いざ、ヘリで救助者を吊ろうと試みるも、杉の木が邪魔をし思うようにいかず、何度やっても駄目で、こりゃ~難しいな~って思ったところで電話が有りました。


「ヘリの燃料が無くなりそうなんで引き返しますが、横浜からもう一機向かわせるんで、待ってて下さい。」

 

との連絡で、さらに待つことに・・・。


しばらくすると、横浜の市外局番から山の様な電話が掛ってきて、上記と同じようなやり取りをし、三ノ塔尾根だと何度も言っているのに、表尾根だと勘違いし、「塔ノ岳のどこら辺ですか?」と聞かれる始末で・・。

担当・所轄がかわると、ど~も情報の伝達がうまくいかないのは、我が国の伝統なんかな?と、思ってしまいました(笑)

その間、知らない番号からメールが届き、私の携帯のGPSの座標を取得するような、リーモートファイル(遠隔操作)みたいなのが送られ、警察はそんな事も出来るんだ~とちょっと驚きました。

*送られたメールに、現在地と思われる座標が記載されてました。


docomoの携帯を使ってるとは伝えてませんし、携帯にGPS機能が有る事も言ってないので、私の携帯番号から色々と調べたんでしょうかね~

結局、ヘリは直に来たものの、木が邪魔で吊れず、三ノ塔の山頂に人員を下ろし、人力で救助する事になったんですが、強風で下りられず、近くの二ノ塔の頂上から下りる事になり、既に暗くなった18:30頃に、よ~やく3名の救助の方が到着となりました。

少しすると、地上から三ノ塔尾根を登ってきた救助の方も合流し、一気に救出となりました。
(滑落者を収容し、二ノ塔まで担いだのか、それとも下山したかどうかは不明)

その後、救助の最中でしたが、「暗いし寒いので誘導するので皆で下りましょう。」となり、救助に来た方と一緒に下り、大倉(登山口)まで警察車両で送って頂き、滑落した方のパーティーは最寄りの警察署で待機となりました。

*この時点では、まだ救助途中でした。

無事に下りれたのでアレですが、そのパーティーの二人はライトを持ってなく、救助に来た方のを借りる始末で、「やっぱりライトは必ず必要だな~」っと思った次第です。

 

日帰りだと使わない事が多いですが、何かあれば明るい内に下りれないかも知れませんから、ライトは必須の装備だと思います。

 

真っ暗な登山道をライトなしで下りる事は不可能です!!


下りてる途中も、続々と警察・消防の方が登って行き、重そうな照明機材とかを担ぎながらすれ違いました。


皆さん、「遅くなってしまって申し訳ない。」と口々にこちらに謝ってきて、当事者ではないですが、「本当に申し訳ないな~」と強く思った次第です。

林道(牛首)に着き、警察車両に乗った直後から事情聴取となり、名前、住所、年齢、電話番号、会社名、会社の部署等など根掘り葉掘り聞かれ、その日の聴取は終了となりました。

結局、家に着いたのは21時過ぎで、17時位には家に帰ると家人には伝えていたので、強烈な雷が私に落ちたのは言うまでもございません。


(携帯の電池の関係で、家には状況を連絡しなかった。も~少し帰りが遅かったら「捜索願」を出すつもりだったと言ってましたf^_^;

 

<その後>

翌日から警察署より電話がモリモリあり、1,2度ほど聞かれ事に返答したものの、仕事中で出れない事も有ったりで、その後連絡が無くなりました。


事件性が有るかどうかだけ知りたかったみたいで、(ドラマみたいに、崖に落とされたんじゃないか?と、考えているみたいでした。)落ちた状況を詳しく聞かれ、「一人で勝手に落ちたと伝えました。」

その後、落ちた方の怪我の具合などは、本人及びパーティーの方から連絡はなく、今現在どうなったのか分かりません。
お金や物などは一切要りませんが、一言有っても良いんでは?と感じております。

事故から1年経った後、再度行ったんですが、登山道のコースが滑落した崖から離れ、尾根の真ん中を通るようになっておりました。

(滑落した所に、お花を置いた形跡が無かったので、怪我で済んだと確認できた)

 

<総括>

登山本とかに出てくる、当たり前の事が多くなりますが、経験から纏めさせて頂きます。

●交通の便がよく、街からも近い神奈川の丹沢山塊ですが、その中でさらに街に近い今回の尾根(登山道)ですら、通報から救助まで4時間以上掛かってますので、山中で事故とか有ると直には救助が来ません。
(今回の場合、ヘリで吊り上げれれば、もっと早かったんでしょうけど。)


●どんな山でも必ずヘッドライトは必須です。救助隊のライトを借りたら救助活動ができなくなります。救助の方も予備ライトは持っておりませんでした。

 

 

●少し余分に食料・水が有ると良い。不安の中、甘いチョコ等を食べると何故か安心し落ち着きました。

パーティーの2名も、最初は取り乱しておりましたが、甘い物とお煎餅食べたら静かになりました。


●登山道によくある「ここは●●尾根で○番です。緊急時には●●まで連絡」の看板は現在地の確認や、もし救助を呼ぶ事が発生した場合の為にも必ず見て現在地を覚えた方が良い。


●エマージェンシーシート(保温シート)は値段も安く軽いので持っていた方が良い。今回の件以降、山行時には必ず持ち歩くようにしました。

 



●携帯は命綱です。圏外で電源つけていると、基地局を探し電池を多く消耗するので、必ず電源は切って持ち歩くこと。

出来たら充電器があると安心かもです。

 

●高度計やGPSを持っていれば現在地を伝える時にスムーズだと思います。

 

●もし、単独登山中、自分の意識が無くなってしまった時の為に、自分が何者で、緊急時は何処に連絡して欲しい旨を書いた紙等を、ザックや肌身に忍ばした方が安心かも知れません。

 

●今回の件で、木が生い茂る尾根だとヘリから見つけてもらえず時間が掛かるので、山岳用の狼煙が有ると便利かも?っと思い調べたんですが、いまだ装備に至らずです。

 

●救助呼んだ後は、違う携帯番号で110番、119番に連絡は取らないほうが良い。

 

違う番号から連絡すると、同じ事故の通報なのに、違う事故だとあちらは認識します。一回救助要請を受けると、誤報なのか?、本当に救助に向かわなくて平気なのか?を、細かく確認してきます。

 

今回、私が近くに居ない時に、パーティーの女性が再度通報してしまい、凄く混乱させてしまいました。

 

また目の前で滑落者を見たら、迷わず助けに行きますが、批判を恐れずに言えば、非常にめんどうな事になりますので、極力関わりたくないです。

 

第一通報者でなければ、救助が来た時点でこっそり帰りたかったです。

最後は私見になってしまいましたが、楽しい山行も、他人の不注意の為に一瞬にして辛い山の時間に変わります。


暗く寒い中で助けを待ち、色々と動き回りながらやり取りするのは正直疲れます。
救助にあたる方も危険な目に遭わせる事になりますしね。


「自己責任だから」って安易に言う人がいますが(私もそうですが・・)実際助けを呼ぶ事態になれば、「自己責任だから救助に行きません」とはなりませんので、やっぱり消防・警察の言う事には耳を傾けるべきだと私は思います。

全力で救助する姿、文句も言わず暗い山を重装備で登って行く姿は頼もしいですし、協力しなければバチが当たります!


私達は気付いてないだけで、24時間大きな組織に守られていたんだな~って再確認致しました。

非常に長くなってしまい、読み難い記事になりましたが、皆様も是非気をつけて、これからも楽しい山での思い出を刻んでいってください!!

 

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